こんにちは、@migiyorizyouhouです。
突然ですが、好きなCMやキャッチコピーってありますか?
企業の有名なコピーでは「It’s a SONY(ソニー)」「The Power of Dreams(Honda)」「No Music No Life(タワーレコード)」、身近なところではファミリーマートの「あなたと、コンビに」とか。

今回ご紹介するのは「宝島社」が2008年に打った新聞広告です。

宝島社広告「日本人にもっと毒を」

「いい毒は、薬。」

汚い、といって電車のつり革に触らない人は、逆に不健康だと思う。
毒気など無縁の顔で理想ばかり語っていた政治家は、あっさりと折れてしまった。
お人好しがどれだけ罪かということを自覚しない国が、外交で失敗ばかりする。
毒とは何かを知らないコドモほど、人に平気で毒をかける。
あるいは自分にさえ毒をかけて、あっさりと死んでしまう。
あるいは「人に嫌われたくないから」という呪縛を自分にかけて、
少しずつ少しずつ、自殺しながら生きている。
いい毒は薬。毒に触れ、毒を知り、ある時はそれを解毒しながら、
ある時はそれを別の毒にぶつけながら、
人は自分の中に、やわらかで逞しい免疫力や想像力を育てていく。
とんでもなく悪いことをする人間は、ほとんどの場合、このふたつが決定的に欠けている。
さてこれからの子どもたちはどういう風に
毒を知り、人間を、世の中を、世界を知っていくのだろうか。
突然ですが。立川談志さんのような人には、ずっと居つづけてほしいと思う

宝島社:https://tkj.jp/company/ad/2008/


「日本人にもっと毒を」「いい毒は薬」、なかなか煽ってくれます。 よく「潔癖な人は免疫力がない」と言われます。また現代は抗菌グッズにあふれ、そのせいで免疫力が落ちていると言われています。そんな私たちにはハッとさせられるコピーですね。

宝島社の広告は、世相や読者の意識に触れる 本当に良いものが多いです(こんな広告も)。

自社の書籍を「毒」というスタイル

ビンには宝島社の書籍名がラベリングされている

こんにちメディアに対する信頼が失墜しているのも、今まではメディアが散布していた毒に気付かなかった国民とくに若い世代がその毒を理解し、ある時はそれを解毒しながら、ある時はそれを別の毒(ネット)にぶつけながら、自分の中に、やわらかで逞しい免疫力を育てた結果なのでしょう。

「他国からの侵攻」というワクチンのない日本

日本は太平洋戦争に敗れるまで、外敵からの侵攻はありませんでした。また、その太平洋戦争も
GHQによる一時的な統治を除けば北方領土と沖縄くらいのペナルティしかなく 、それまでの歴史的のように領土割譲といった直接的な敗戦の意識を国民が持つ機会はありませんでした。

「平和ボケ」といった言葉はそれを揶揄したものですが、いま現在起きている尖閣諸島や竹島・対馬問題から地方都市の外国人比率の増加を見ると、他国による支配というワクチンを持たないせいでリスクを把握できてない気がしてなりません。

さてこれからの子どもたちはどういう風に毒を知り、我が国を、世の中を、世界を知っていくのでしょうか。